去る6月20日、梅雨の合間の蒸し暑い空気の中、福岡で「訪看ミライ会議」が開催されました。会場を満たしていたのは、前に立つ人の真っ直ぐな講演の言葉と、それにじっと耳を傾ける160人越えの参加者の圧倒的な熱量です。それぞれに異なる地域で、異なる強みを持って現場を支える仲間たち。その真剣な空気に触れながら、私たちが改めて強く胸に刻んだのは、「どうすれば目の前の利用者様が、もっと自由に、自分で自分の生活を選べるか」というタブリスの原点です。地域のつながりや、新しく「顔の見える関係」が増えること。それは、スタッフが楽になるためではなく、利用者様が「これ、やってみたい」「こっちの方法がいいな」と選べる選択肢そのものを、地域の中に広げていくためにあります。例えば、日々の生活のなかで、メリットやデメリット、ご自身の体調や様々な事情を天秤にかけながら、「本当はどうしていくのが一番良いのだろう」と、一人で割り切れない葛藤を抱えそうになったとき。「こういう方法もありますよ」「あそこなら、それが得意な人がいます」と、その場で手渡せる選択肢が一つでも多ければ、自分の生きたい毎日に、もっと素真直に手を伸ばせるようになるかもしれません。